0歳の子育ては、かわいくて愛おしい日々の連続である一方、悩みが尽きず、心も体も限界を感じることもあります。とくに「ワンオペ」状態が続くと、家事も育児もすべてを一人でこなさなければならず、出口の見えないトンネルにいるような気持ちになることも。
私自身、別居婚というスタイルで0歳児を育ててきました。夫は遠方に暮らしていて、日常の家には私と子どもだけ。初めての育児で手探りなうえ、誰かに頼れない時間も多く、不安や孤独を感じることも少なくありませんでした。
それでも、試行錯誤しながら支えを見つけたり、自分なりの工夫を重ねたりして、少しずつ日々を乗り越えてきました。
この記事では、0歳の子育てにおけるリアルな悩みと、その乗り越え方を、私自身の体験をもとにお伝えします。
ワンオペ育児に悩む方、0歳児の子育てでしんどさを感じている方が、
「自分だけじゃない」「こうやって乗り越えればいいんだ」と思えるヒントが見つかる内容になっています。
悩みが尽きない0歳育児、24時間ワンオペの私が悩んだこと
ここでは0歳育児を振り返ります。私が特に悩んだこと・辛かったことについて、どうすれば良かったかも合わせて紹介します。
産後の体がつらすぎて、最低限の育児しかできない日々
出産のダメージは想像以上でした。帝王切開後ということもあり、起き上がるだけでも痛みが走り、体が思うように動きませんでした。
それでも赤ちゃんは泣いて、おむつもミルクも待ってくれない。母乳をあげる、おむつを替えるだけで精一杯で、自分のご飯を用意するのも、家事をするのも、正直かなりつらい状況でした。
夫は別居先にいて日常の育児には参加できず、家には私と赤ちゃんだけ。まさに「ワンオペ」状態での0歳育児が始まりました。
私がした対策は、産後ケアをフル活用すること。入院期間を延長し、産後ケア入院でしっかり体を休めました。また、産前に冷凍食品や栄養系サプリをストックしておいたのも、心身の負担を減らす助けになりました。
それでもしんどい日はどうしてもあります。そういうときのために、区の支援サービスや友人に事前に相談しておくと、精神的にとても安心できました。
👉こども家庭庁にも相談窓口が掲載されています
泣き方ひとつでパニック。0歳の子育ては「わからない」の連続
初めての子育ては、とにかく「わからないこと」だらけ。
赤ちゃんが泣いている理由がわからない、ミルクを吐いた、肌にぶつぶつが出た……どれも些細なことかもしれないけれど、当時は心配で仕方がありませんでした。
最初のうちは、泣くたびに「息ができなくなったらどうしよう」と思い、パニックになったこともあります。知識があれば落ち着けるのかもしれないけれど、出産前は何を勉強すればいいのかすら分からなかったのが正直なところです。
その都度、私は夫、実母、義母に相談していました。夫は私の代わりに色々調べてくれて、母や義母は経験からのアドバイスをくれました。
今振り返ると、頼れる人がいるというだけでずいぶん気持ちが楽になっていたと思います。
夜泣きに終わりが見えない。ワンオペ育児の寝かしつけがしんどい
0歳育児で最もしんどかったことのひとつが、夜泣きと寝かしつけ。
毎晩泣き声で起こされ、何をしても泣き止まない時は、「このまま呼吸できなくなるんじゃ…」と不安でたまりませんでした。しかも代わりがいないワンオペ。誰にもバトンタッチできず、一人で赤ちゃんを抱え続ける夜は、心身ともに削られていくような感覚でした。
夜泣きに関しては、正直なところ“これをすればOK”という対策は見つかりませんでした。
その晩はなんとか耐えて、翌日、家族や友人、支援サービスに話を聞いてもらうことで、やっと気持ちが軽くなるという感じでした。
それでも、赤ちゃんがよく寝てくれる日は、ソファでミルクをあげながら、そのまま自分もイヤホンでドラマを見ることができて……「かわいい子を抱っこしながら好きなことができる」そんな瞬間は、0歳育児の中でも小さな幸せだったと思います。
家にいるのは私と子どもだけ。孤独と責任の重さに押しつぶされそうに
0歳の赤ちゃんと二人きりで過ごす毎日。「家には私と子どもしかいない」という状況は、思っていた以上にプレッシャーが強く、孤独感も深く感じました。
とくに、災害時のことや、もし寝ている間に赤ちゃんの呼吸が止まってしまったら……といった不安が常に頭から離れませんでした。
私なりに、災害用リュックや備蓄の見直しをしたり、ベビーセンサーを導入して安心感を得るようにしていました。
また、支援センターを早めに活用したり、小児科に先に通って信頼関係を築いておくことも、後の安心材料になりました。
孤独感への対処としては、X(旧Twitter)のママアカウントを見て「みんなも頑張ってる」と思えたこと、母や友人とこまめに話すことが一番の支えでした。
0歳育児は「とにかく一人で頑張りすぎないこと」が大切だと感じました。
0歳子育ての「悩み」と向き合えたのは、夫の理解と具体的サポートがあったから
ここではワンオペ育児中でも、頼りになった夫の行動について紹介します。
育児に直接関われなくても、夫のサポートは大きかった
我が家は別居婚ということもあり、0歳育児のほとんどを私一人で担う「ワンオペ」状態でした。
それでも私がつぶれずにいられたのは、夫が状況を理解しようとしてくれていたからだと思います。
夜中の授乳で寝不足、マミーブレインで思考力も落ちているときに、「ミルクを飲んだあと吐いた」「肌にブツブツが出た」など、小さなことでも不安はつきもの。そんなときにLINEや電話で相談すると、夫はすぐに調べてくれたり、要点をまとめて送ってくれたりして、私の不安を減らしてくれました。
「忙しいけど、気になったことは全部LINEして。あとで読むのが楽しみだから」と言ってくれたことも、“一人じゃない”と感じられる大きな支えでした。
「ありがとう」と言ってくれる。小さな思いやりの積み重ねが効いた
会える日には、私が妊娠中ずっと我慢していたお寿司を買ってきてくれたり、「どこか行こう」と旅行に誘ってくれたり。
「ありがとう」「本当に頑張ってるね」と、言葉にして伝えてくれることが何よりうれしかったです。
また、ベビーグッズや必要なアイテムを買うときにも、金銭的なことを渋らず、むしろ「いいものにしよう」と提案してくれる姿勢もありがたかったです。
ワンオペとはいえ、夫が“見ていてくれる人”“理解してくれる人”として存在していたことで、私はなんとか踏ん張ることができました。
0歳の子育てに悩み続けた私が気づいた「頼っていい」という選択肢
0歳の子育ては、初めてのことだらけで毎日が試行錯誤。
産後の体調が万全でないなか、泣き止まない子どもと二人きり。ワンオペ状態で「これって普通?」「私だけがこんなに辛いの?」と、悩むことが本当に多かったです。
けれど、私の場合は別居婚という形でも夫が精神的・経済的に寄り添ってくれたことで、「孤独ではない」と思える瞬間が何度もありました。
悩みをゼロにすることはできなくても、頼れる制度や人を活用したり、自分たちなりの工夫を積み重ねたりすることで、確実に前に進めるはずです。
この記事が、今まさに0歳育児に悩んでいる方の少しでも助けになれたら嬉しいです。
がんばっているあなた自身を、ぜひ労ってくださいね。