別居婚でも家族の絆は築ける?距離があってもつながる方法と実例
「別居婚って本当に家族になれるの?」「距離があると絆が弱くなるのでは?」——そんな不安を感じていませんか?
私たちも妊娠・出産・育児を別居婚で経験してきたからこそ、同じような悩みに共感できます。
この記事では、別居婚でも絆は築けるという実体験と、距離を乗り越えるコミュニケーションや育児の工夫を紹介します。
🔍 この記事でわかること
- なぜ「一緒に住まない結婚」でも家族の絆が育つのか
- 距離があっても信頼関係を深めるコミュニケーション術
- 別居婚での妊娠・出産・育児のリアルな体験談
- 絆を育むために実際に行っている工夫や習慣
別居婚でも家族の絆は築ける?
「家族なら一緒に暮らすのが当たり前」——そんな価値観に対して、別居婚を選ぶと“本当に家族になれるの?”という疑問を投げかけられることがあります。
でも私たちは、別居という選択をしても、むしろ意識的に関わることでより深い絆が築けると実感しています。
物理的な距離と心の距離は別
確かに、日常を一緒に過ごすわけではないので、距離は物理的にはあります。でも、心の距離は日々の関わり方でいくらでも縮められるのです。
たとえば、妊娠がわかった日——私は夫に電話で報告しました。妊婦健診には一人で行きましたが、診察結果や写真を毎回アプリで共有していました。
夫が立ち会えなかった出産当日、長時間電話で声をかけ続けてくれました。👉 出産当日の様子はこちらで詳しく書いています。
「一緒にいない=支えていない」ではありません。想いを届けようとする努力が、距離を超えて心をつなげてくれたのです。
「同居しているから安心」ではない現実も
一緒に暮らしていても、育児や家事が片方に偏ったり、すれ違いが増えると、絆が弱く感じられることもあります。
むしろ別居婚では、物理的な距離がある分、互いに「どう関わるか」を丁寧に考える習慣が生まれます。
「絆」は同居の有無で決まるものではなく、どれだけ相手と向き合い続けようとするか。
それこそが、別居婚でも築ける本当の家族のつながりだと信じています。
家族としてのつながりを深めるための工夫
「絆」とは、いつも一緒にいることではなく、たとえ離れていても「心でつながっている」と感じられる関係だと思います。
別居婚では日常を物理的に共有するのは難しいかもしれませんが、気持ちや責任を共有することは十分にできると、私たちは実感しています。
ここでは、わが家が別居婚で絆を深めるために実践している工夫や、周囲の実例をご紹介します。
写真・動画・音声で「今」を共有する
物理的に離れている分、視覚や聴覚を通じた情報共有が絆づくりの要になります。
たとえば我が家では、
- 日々の子どもの写真や動画を、アプリで手軽に共有
- 寝かしつけ後に夫へボイスメッセージで今日の様子を報告
- 育児記録アプリで食事や排泄、体調などを可視化
こうしたやり取りを重ねるうちに、離れていても「一緒に育てている」感覚が自然と育ちました。
特に印象的だったのは、子どもが初めて「パパ」と言った瞬間を動画で送ったとき。すぐに夫から「何度も見たよ!涙出た」と返信があり、離れていても感動を分かち合えると感じた出来事でした。
定例オンライン面談で“家族会議”をする
LINEや電話での日常会話も大切ですが、週に1回のビデオ通話を「家族会議」として習慣にしています。
その時間には、
- 子どもの成長について感じたこと
- お互いの仕事・体調のこと
- 家計について
- 今後の予定や課題の整理
など、少し丁寧に「家族としてどう過ごすか」を話し合います。お互いの表情を見ながら対話することで、誤解や不安が減り、精神的な距離が近づくと感じます。
家計の分担や制度設計については、👉 別記事で詳しく解説しています。
父親の役割を“意識して”設計する
別居婚では、どうしても育児の比重がどちらかに偏りがちです。だからこそ、父親(またはもう一方)が「何をどこまで担うか」を話し合い、見える形で役割を設計することが絆を深めるカギになります。
我が家では、
- 週末は必ず1対1で子どもと過ごす
- 共有アプリで食事や排泄をチェックし、成長変化を把握
- 毎晩のテレビ電話で絵本の読み聞かせを担当
夫にとっては「この子とどう向き合いたいか」を明確にする機会になり、私にとっても精神的な負担が軽くなるというメリットがありました。
育児は同居していてもすれ違うことがあります。別居婚である私たちは、あえて「どう支え合うか」を明文化したからこそ、家族としての安心感=絆がより明確になったと感じています。
別居婚でも絆は育つ?周囲の声に揺れたときの考え方
別居婚をしていると、「なんで一緒に住まないの?」「子どもがかわいそうじゃない?」といった言葉に出会うことがあります。
善意からの言葉もありますが、正直なところ、自分たちの選択を否定されたように感じて心がざわつくこともありました。
でも、そうした経験を通して気づいたのは、家族の形は人の数だけあるということ。
誰かの「普通」は、私たちにとっての「最善」とは限らない。
だからこそ、自分たちなりに話し合って決めた形を、自信をもって大切にしていいと、今では思えるようになりました。
周囲からの声に戸惑った経験がある方向けに、👉 “別居婚の選び方と説明方法”も参考になります。
偏見に振り回されず「わが家のルール」を育てる
一緒に住んでいないと、家事や育児の分担についても他人から意見を言われがちです。
でも大切なのは、外からどう見えるかではなく、当事者同士が納得しているかどうか。
わが家では、「子どもと接する時間は短くても、心はいつも寄り添っている」という夫の姿勢に、私自身も支えられています。
「うまくいっていること」を実感すると気にならなくなる
かつては「やっぱり同居したほうがいいのかな」と悩んだ時期もありました。でも、夫と子どもの絆が少しずつ育っていくのを見て、不安は確信に変わりました。
別居婚はまだまだ少数派ですが、生活の形よりも中身が大切だと気づいてからは、周囲の言葉にも揺れにくくなりました。
あなたの“家族のものさし”を信じていい
誰かに合わせた正解ではなく、あなたとパートナーにとっての正解を選べば、それが絆を深める一番の近道だと思います。
別居婚であることを隠さず、堂々と話せるようになった今、私たちは「一緒に住まないけれど、ちゃんと家族」と胸を張って言えます。
別居婚でも家族の絆は築ける?距離があってもつながる方法と実例|まとめ
✅この記事のまとめ
- 「一緒に住んでいない=家族じゃない」わけではない
- 心の距離は日々のコミュニケーションで縮められる
- 写真や動画、定例の“家族会議”が絆を育てる
- 育児の役割を言語化することで関係が明確になる
- 周囲の声よりも「わが家の納得感」を大切にしていい
別居婚という形に、不安や迷いを感じることもあるかもしれません。でも、絆は「物理的な近さ」ではなく、「どれだけ心を寄せ合えるか」で決まると、私たちは実感しています。
家族の形に正解はありません。あなたたちに合ったペースで、関わり方やルールを育てていけば、離れていても、あたたかくつながる家族を築いていけるはずです。
この記事が、あなたらしい家族の形を考える一助になればうれしいです。
参考リンク
・e‑Stat:家庭の生活実態及び意識に関する調査(令和4年)
…家族構成・育児・日常生活の意識に関する全国調査。別居婚の文脈でも参考になります。