別居婚の離婚率は高い?離婚データと“長続きする夫婦”の秘訣とは

別居婚は離婚率が高いという疑問を扱う記事のアイキャッチ画像。指輪と離婚届の背景に問いかけるタイトルが表示されている。 関係と工夫

別居婚の離婚率は高い?離婚データと“長続きする夫婦”の秘訣とは

別居婚は離婚率が高い──そんなイメージを持たれることがあります。

夫婦が同じ家に暮らすのが当然とされる中で、距離を保ちながら結婚生活を続けることに、不安を感じる方も少なくありません。

たしかに、物理的な距離があるぶん、すれ違いや感情のズレが生まれやすい面もあります。

でも本当に「別居婚=離婚しやすい」と言い切れるのでしょうか?

この問いに対する答えは、数字や統計だけでは測りきれない部分もあります。

実際には、同じような状況でも、うまく続いている夫婦とそうでない夫婦の違いがあるのも事実。

この記事では、別居婚にまつわる離婚率や統計データをもとに、その背景にある傾向や考え方を整理し、長く続けていくためのヒントをご紹介します。

🔍 この記事でわかること

  • 別居婚の離婚率に関するデータや見解
  • うまくいかない原因とその回避策
  • 長続きする別居婚夫婦の共通点と実践例

別居婚は離婚しやすい?データと現実を比較する

「別居婚=離婚しやすい」というイメージは本当でしょうか?

たしかに「一緒に住んでいないとすれ違う」「夫婦らしくない」といった意見は根強くあります。

でも実際には、別居婚の離婚率を示すような公的データはありません。

国が発表している離婚統計は「婚姻年数別」「年齢別」「子どもの有無」などに基づいており、“同居・別居”という形態では分類されていないのです。

👉 厚生労働省|人口動態統計(離婚)

むしろ、離婚率に影響するのは「別居婚かどうか」ではなく、夫婦の関係性や意思疎通のあり方です。

「距離があるからこそ、お互いを思いやるようになった」
「干渉されない分、感謝や会話を大切にできている」

実際に筆者自身も、遠距離別居婚という形を選んだことで夫婦関係が良好に保たれており、「むしろ絆が深まった」と感じることもあります。

👉 遠距離カップルでも愛を深める工夫10選|会えない時間をつながる時間に

統計から見る「別居婚」や「別居中夫婦」の離婚率

厚生労働省の人口動態統計によると、離婚理由の上位には「性格の不一致」や「生活のすれ違い」が挙げられています。
その「すれ違い」の一因として、別居や遠距離の生活が関係することもあります。

👉 出典:厚生労働省|人口動態統計

たとえば、2020年のある調査では、半年以上別居していた夫婦の約3割が、その後に離婚しています。
ただしこれは「問題があって別居に至った」ケースも含まれており、すべての別居婚に当てはまるわけではありません。

「別居=離婚しやすい」は本当か?背景にある誤解

別居婚は「関係が悪いから距離を取る」という選択ではありません。
むしろ、「無理をせずに関係を続けるため」に選ぶ夫婦もいます。

たとえば、キャリアや家族の事情で同居が難しい場合には、あえて距離を取ることで良好な関係を保つ夫婦も少なくありません。

別居=危機、というイメージは根強いですが、実際にはそうとは限りません。
距離を置くことで、お互いを思いやる気持ちや、冷静な関係が生まれることもあるのです。

大切なのは「同じ家にいるかどうか」ではなく、「どう向き合っているか」です。

「別居の方が離婚しやすいのでは?」と思う方へ

たしかに、物理的な距離がある分「別れやすそう」と感じる方も多いかもしれません。ですが、実際には逆です。距離があることで“冷静に話し合う時間”が持てたり、お互いの生活に敬意を払う姿勢が自然と育まれるケースもあります。

もちろん、コミュニケーション不足や関心の薄れといったリスクもありますが、それは同居婚でも起こりうること。大切なのは「距離があるからこそ、つながる努力をするかどうか」だと思っています。

👉 そんな“つながる方法”については、こちらの記事で紹介しています:
別居婚でも家族の絆は築ける?距離があってもつながる方法と実例

別居婚でも長続きする夫婦の特徴とは?

「やっぱり離れて暮らしていたら気持ちも冷めるのでは…?」と不安に思う方もいるかもしれません。

実際には、別居婚であっても長く続いている夫婦は多く存在します。共通するのは、「心の距離」を大切にしていること。

価値観の共有とすり合わせができている

たとえば「何を大事に生きたいか」「どんな家族を目指したいか」といった根本的な価値観について、定期的に話し合うことができている夫婦は、物理的に離れていても安定した関係を築いています。

我が家では、毎月1回のZoom通話でお互いの近況や気になることを話す機会をつくっています。

日常的な情報共有を工夫している

離れているぶん、「わざわざ共有する」努力が長続きの秘訣になることも。

予定のスクショや、今日食べたもの、子どもの動画などを送り合うことで、「一緒に暮らしていないけど、ちゃんとつながっている」と感じられるのです。

詳しい工夫はこちらの記事で紹介しています👇
👉 遠距離カップルでも愛を深める工夫10選

ルールやお金の分担もクリアにしている

生活費や家事の分担が曖昧だと、あとから「モヤモヤ」が溜まりがち。長続きしている夫婦は、お金の管理方法や負担割合を最初に決め、必要に応じて見直す仕組みを持っています。

別居婚×夫婦別財布におけるルール例はこちら👇
👉 夫婦別財布は喧嘩のもと?円満に続けるためのルール

離れて暮らしても心はそばにある別居婚夫婦のイメージ

まとめ|別居婚でも離婚せず幸せに暮らすために

  • 別居婚だからといって、離婚しやすいとは限らない
  • うまくいかない原因は、会う頻度・感情共有・価値観のズレ
  • 長続きする夫婦には、信頼・自立・ルールの工夫がある

統計的に見ると、確かに「距離がある夫婦の離婚率が高い」といった傾向は存在します。しかしその数字だけで、自分たちの結婚を判断するのは早計かもしれません。

結局のところ、物理的な距離よりも大切なのは、お互いの理解と信頼、そして関係を育て続ける姿勢です。別居婚にはたしかに難しさもありますが、同時に「自分たちらしい結婚の形をつくっていける自由さ」もあります。

どんな結婚スタイルであっても、長く続けるには「会話」と「工夫」が欠かせません。この記事が、別居婚という選択をした方が、自信を持って関係を育てていく一助になれば嬉しいです。

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家庭のかたちは人それぞれだからこそ、自分たちに合ったスタイルで、安心できる結婚生活を育てていきましょう。

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