遠距離別居婚は浮気されやすい?信頼関係を築く考え方と行動
「離れて暮らしていると、本当に浮気されていないか不安になる…」
そんな風に感じたことはありませんか?
遠距離別居婚では、物理的な距離だけでなく、心理的な距離も不安を生みやすくなります。
本記事では、遠距離別居婚における浮気不安の正体や、信頼関係を築くための実践的な工夫を、心理学的な視点と筆者自身の実体験を交えてご紹介します。
🔍 この記事でわかること
- 遠距離別居婚で浮気が不安になる心理的な理由
- 不安との向き合い方と信頼関係を築く考え方
- 実際にやってみて効果のあったコミュニケーションの工夫
遠距離別居婚で「浮気が心配」になる心理とは?
離れて暮らしていると、つい相手の気持ちが見えなくなり、不安が膨らむことがあります。
ここでは、「なぜ不安になるのか?」を心理学的な視点から整理してみましょう。
浮気の原因は“距離”ではなく“心理的な要因”
「遠距離別居婚だと浮気されそうじゃない?」
結婚していることを伝えると、こうした言葉をかけられることがあります。確かに、会う頻度が少ない、生活が別々というイメージから「気持ちが離れていくのでは」と感じる人もいるでしょう。
けれど、本当に“距離”が原因なのでしょうか?
株式会社PIOが2023年に実施した「浮気・不倫に関するアンケート調査」では、浮気の理由として挙げられたのは以下のような内容でした:
- パートナーに対して不満があった(48.2%)
- 寂しかった(34.5%)
- 性的欲求が満たされなかった(31.6%)
これらはすべて「心理的な要因」であり、物理的な距離とは直接関係がありません。同じ家に住んでいても、関係に不満があれば浮気のリスクはありますし、逆に距離があっても信頼関係があれば不安にはなりません。
浮気されることへの不安には、👉 自分自身の心のクセや思考パターンが影響している場合もあります。
「監視=安心」ではないことを知る
「近くにいれば浮気されにくい」「目が届くから安心」…そんな考え方は、裏を返せば「コントロールできれば不安が消える」という錯覚かもしれません。
でも、人の行動は、どれだけ近くにいても完全にはコントロールできません。スマホの通知を見張っても、GPSを追いかけても、不安な気持ちが根本的に消えるわけではないのです。
だからこそ大切なのは、「信頼関係をどう築くか」「自分自身をどう保つか」。この視点が、距離を乗り越える鍵になります。
「浮気が不安」な気持ちは、あなたのせいじゃない
浮気されている証拠があるわけでもないのに、心がざわつく…。そんなとき、「自分に魅力がないから?」と落ち込んでしまう方もいるかもしれません。
でもその不安の正体は、「裏切られるのが怖い」「信じられなくなるのが怖い」という深層の恐れであることが多いのです。
こうした傾向は、心理学でいう「愛着スタイル」にも関係しているとされています。愛着スタイルとは、親密さや安心感、拒絶への不安などに影響するもので、「不安型」「回避型」などの4タイプに分類されます。
「見捨てられるかもしれない」「ちゃんと愛されていない気がする」と感じやすい傾向がある人は、ちょっとした沈黙やすれ違いにも敏感になりやすいのです。
また、「相手が何を考えているのかわからない状態」に強いストレスを感じるのは、不確実性への耐性が低いタイプにもよく見られます。
そのため、些細な言動が「何か隠しているのかも」「私に飽きたのかも」といった想像に直結してしまいます。
でも大丈夫。これは心のクセであって、あなたの性格が悪いわけではありません。クセを知って対処すれば、少しずつ安心できる時間が増えていきます。
私自身、「彼が飲み会に行っている」と聞いただけでそわそわしてしまった経験があります。でもそれは、「私との時間より友達を優先してる?」と勝手に思い込んでいたからだと、後から気づきました。
不安を否定せず、「なぜそう感じたのか」を言葉にしてみるだけでも、感情に振り回されにくくなります。
信頼関係を築くための行動と、わが家の実体験
不安をゼロにすることはできなくても、信頼は育てることができます。
実際に私たち夫婦が取り組んできた工夫を交えて、遠距離別居婚ならではの信頼の築き方をご紹介します。
情報の「見える化」で不安を減らす
遠距離別居婚で信頼関係を築くには、日々のすれ違いや想像の暴走を防ぐことがカギです。私たちは、以下のような工夫を取り入れてきました。
- 毎日決まった時間に通話(数分でも声を聞くと安心)
- 飲み会や外出のときは軽く写真付きで共有
- Googleカレンダーでスケジュールをざっくり共有
- 「今日は◯◯するつもり」と予定や気持ちを事前に伝える
とくに「知らない時間帯を減らす」ことが、心理的距離をぐっと縮めると感じました。スケジュールを見て「今日は忙しいんだな」とわかるだけでも、返信が遅い理由を冷静に受け止められます。
これらの工夫が効果的だった理由のひとつは、「五感の情報」が人の安心感に大きな影響を与えるためです。
声を聞く・写真を見るといった視覚・聴覚による刺激は、相手の存在をリアルに感じさせてくれます。特に、声には表情や気持ちが乗るので、短時間の通話でも「つながっている」と実感しやすくなるのです。
また、予定や行動をあらかじめ共有しておくと、「何をしているのかわからない」という曖昧さが減り、誤解や疑念が生まれにくくなります。
これは、先に触れた「不確実性への耐性が低い人」にとっては、特に効果的な安心材料になります。
離れていても家族のつながりを実感できるように、👉 写真や動画、定例の“家族会議”も我が家では活用しています。
「感情的にならないルール」を決めると安心できる
遠距離でのやりとりでは、誤解や感情のズレが起こることもあります。だからこそ、感情にまかせて連絡を連打しない・怒りをそのままぶつけないことを意識してきました。
私たちは次のような“感情の交通整理ルール”をゆるく設けています:
- イライラしたら、まずは一度寝る
- 怒りを感じたら数時間は返事しない
- 話すときは「私はこう感じた」と主語を自分にする
ルールといってもガチガチに縛るのではなく、「ちょっと冷静になろうね」という合図のようなもの。
こうしたルールがあると、感情でぶつかって関係が揺れるリスクが減り、安心して話し合える空気ができました。
信頼は“育てるもの”というスタンスで
私たちが大切にしているのは、「浮気されないように相手を管理する」よりも、「信頼できる関係を育てる」という視点です。
たとえば、ある日私が「飲み会だったとき、もっと話したかったな」と素直に伝えたところ、彼は「ごめん、余裕がなかったけど、そう思わせちゃったなら気をつけるね」と応じてくれました。
そこに上下関係はなく、ただ「わかろう」としてくれる姿勢があるだけで、ぐっと安心できたのを覚えています。
信頼は、相手に証明してもらうものではなく、自分の感じ方や態度から育っていくもの。
日々の小さな積み重ねこそが、遠距離でも信頼をつなぐ鍵だと思います。
遠距離別居婚に限らず、信頼を築くことはどんな夫婦にとっても簡単なことではありません。でも、「不安だからやめる」ではなく、「どうしたら安心できるか」を一緒に探す姿勢こそが、大切なのだと思います。
最初から完璧にできなくても、焦らなくて大丈夫。信頼は特別な才能ではなく、日々の小さな習慣から生まれるものです。
LINEにひとこと添える、ちょっと声を聞いてみる、自分の気持ちを素直に言ってみる…。そんなささやかな行動でも、関係は変わっていきます。
遠距離別居婚であっても、いや、だからこそ育てられる信頼もあると、私は感じています。
距離があるからこそ必要なのが、👉 心理的距離を縮めるための日常的な工夫です。
遠距離別居婚で浮気が心配になったら|まとめ
✅この記事のまとめ
- 遠距離別居婚だからといって、浮気されやすいとは限らない
- 浮気の不安は、心理的な距離や自分の心のクセからくることもある
- 信頼は「管理する」ものではなく、ふたりで育てるもの
- 声・写真・予定の共有などで、不安の元を可視化できる
- 「わかろうとする姿勢」と「素直な言葉」が信頼を深める鍵になる
私たちのように、👉 距離を前提に結婚スタイルを選んだ夫婦も少しずつ増えています。
距離に負けず、あなたらしい信頼の築き方を見つけていきましょう。