「遠距離別居婚は浮気されやすい?心理学と実体験で解説する信頼関係の築き方

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「遠距離別居婚は浮気されやすい?心理学と実体験で解説する信頼関係の築き方

 

遠距離別居婚=浮気されやすい?偏見と真実を読み解く

「遠距離別居婚だと、浮気されそうじゃない?」

結婚していると打ち明けると、たまにこう聞かれることがあります。たしかに、会う頻度が少ない、生活が別々というイメージから、「気持ちが離れていくのでは」「浮気しやすい環境なのでは」と感じる人もいるでしょう。

けれど、これは本当に“距離”の問題なのでしょうか?この記事では、「遠距離別居婚=浮気されやすい」という偏見について、データと心理学の視点から考えてみたいと思います。

浮気の要因に“距離”は関係あるのか?

まず、「なぜ人は浮気をするのか?」を見てみましょう。リクルートブライダル総研の調査(2023年)では、浮気のきっかけとして多いのは次のような理由です:

  • パートナーとの関係に不満があった(45.6%)
  • 寂しさを感じていた(31.2%)
  • ドキドキがなくなった(25.8%)

これらはすべて「心理的な要因」であり、物理的な距離とは直接関係がありません。同じ家に住んでいても関係に不満があれば、浮気のリスクはあります。

一方、物理的な距離があっても、関係に満足していれば浮気に走る理由は見当たりません。距離よりも、「関係の質」や「お互いの信頼感」のほうがずっと大事だということがわかります。

「監視=安心」ではない

遠距離婚や別居婚に偏見をもつ人の根底には、「一緒にいれば浮気されにくい」「目が届くから安心」という考えがあります。でも、これは「コントロールできれば不安が消える」という錯覚です。

人の行動は、どれだけ近くにいても完全にはコントロールできません。スマホの通知を見張っても、GPSを追いかけても、不安な気持ちが根本的に消えるわけではないのです。

だからこそ重要なのは、「信頼関係をどう築くか」「自分自身をどう保つか」なのだと思います。

私たち夫婦の考え方:「浮気されたら、魅力で負けただけかもね、って笑い話にしてるんだ」

私たち夫婦は、遠距離恋愛から遠距離別居婚へと進みました。周囲から「浮気されないか心配じゃない?」とよく言われます。

でも、私たちにはある共通のマインドがあります。

「浮気されたら、自分が魅力で負けただけかもね、って笑い話にしてるんだ」

これは、「相手の行動をコントロールしようとするよりも、自分の魅力を高めることに集中しよう」という前向きなスタンスです。

このマインドでいると、日々の努力が“監視”ではなく“自己成長”につながります。

不安の背景には、自分の内面が影響していることも

「浮気されそうで不安」という気持ちは、決して珍しいものではありません。その不安には、「相手の言動」だけでなく、「自分自身の感じ方」や「これまでの経験」が影響していることもあります。

たとえば:

  • 見捨てられ不安(愛着スタイル)
  • 自信のなさ(自己肯定感の低さ)
  • 曖昧さへの耐性の低さ(不確実性を避けたい心理)

自分の内面を理解することで、「なぜこれほど不安になるのか?」が少しずつ見えてきます。

詳しくは、別記事にまとめていますのでご興味のある方はぜひご覧ください:

👉 浮気をおそれないマインドセットのつくり方(心理学ベース)

遠距離別居婚で信頼関係を育むには?

遠距離婚・別居婚だからこそ、信頼関係づくりは“意識して育てる”ものです。物理的に会えない時間が多い分、心の距離を縮める工夫が大切になります。

私たちが実践していること:

  • 毎日決まった時間に通話する(数分でも「声を聞く安心感」が違う)
  • 飲み会や外出のときに軽く共有する(「連絡しなきゃ」ではなく「一緒に楽しむ」気持ちで)
  • Googleカレンダーでスケジュールをざっくり共有(知らないことが不安になるのを防ぐ)
  • 「感情的にならないルール」を決める(怒りを感じたら一旦寝る、数時間置いてから話す、など)

これらは「浮気を防ぐため」ではなく、「信頼を積み重ねていくための習慣」です。

まとめ | 距離ではなく、信頼とマインドがすべて

「遠距離別居婚=浮気されやすい」というのは、距離が原因ではなく、信頼関係やお互いのマインドの問題です。

物理的に近くにいることよりも、心理的なつながりや自己理解があってこそ、パートナーシップは安定するのではないでしょうか。

距離を理由に可能性を否定するのではなく、それぞれの夫婦に合った形を選べる社会であってほしい。その一助になれたら嬉しいです。

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