結婚=同居じゃなくてもいい。私たちが別居婚を選んだほんとうの理由

私たちが別居婚を選んだリアルな理由。同居じゃなくても、ちゃんと夫婦になれると伝える結婚指輪のイメージ画像 パートナーシップ

別居婚を選んだ理由とは?私たちが「結婚=同居」を手放した本当の理由

「結婚するなら一緒に住むのが当たり前」──そう考えていたのは、私の夫も同じでした。

でも、私はキャリアや暮らし方の自由を大切にしたかったし、なにより「一緒に住むこと=愛情」だとは思えなかったのです。

価値観の違いに悩みながらも、たくさん話し合いを重ねてたどり着いたのが「別居婚」という選択肢でした。

本記事では、そんな私たち夫婦がなぜ別居婚というスタイルを選んだのか、その背景と“ほんとうの理由”を、リアルな体験を交えてお伝えします。

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🔍 この記事でわかること

  • 「別居婚を選んだ理由」とは何か
  • キャリアや距離、価値観の違いとどう向き合ったか
  • 結婚に対する“自分たちらしい”考え方

私たちが別居婚を選んだ理由

結婚したのに別居?別居婚を選んだ理由に悩む新婚カップルのイラスト

実際、近年では共働き夫婦の増加や働き方の多様化により、夫婦が別々に暮らす「別居婚」や「デュアルライフ」なども選択肢として注目されるようになっています。

内閣府の「男女共同参画白書 令和4年版」では、雇用者共働き世帯数が専業主婦世帯を大幅に上回り、長期的に増加傾向と記されています※出典:男女共同参画白書 令和4年版

「なぜわざわざ別々に暮らすの?」と聞かれることも少なくありません。でも、私たちにとって別居婚は“仕方なく”ではなく“納得して選んだ”スタイルでした。

ここでは、そんな私たちがこの結婚スタイルにたどり着いた背景を3つの視点からご紹介します。

結婚観の違いを乗り越えるための選択

私たちは「結婚=同居」という価値観に、最初からズレがありました。

夫は「結婚したら一緒に住むのが普通」と思っていたし、そうでなければ結婚する意味がないと感じていたようです。

一方の私は、仕事のタイミングや生活スタイル、自分自身の時間を大切にしたいという気持ちが強く、「同じ家に住むこと」だけが夫婦の証だとは思えませんでした。

そんな私の考えを最初は受け入れられなかった夫も、何度も話し合いを重ねる中で「一緒に住まなくても、支え合う関係は築ける」と考え直してくれました。

結婚観の違いを真正面から話し合えたことが、むしろ私たちの絆を強くしてくれた気がします。

キャリアを諦めない結婚の形

実は、プロポーズされたのは10年前。夫の転勤にあわせて「一緒に来てほしい」と言われたことがきっかけでした。

でも当時の私は、築きかけたキャリアを手放す決心がつかず、結婚には至りませんでした。結局、一度は別々の道を歩むことになりました。

再会したのは数年後。お互いの人生を経て、再び気持ちが重なったとき、今度は「結婚する=同居する」とは限らないという選択肢が見えていました。

キャリアを続けながら、パートナーシップも大切にする。そんな“どちらも選ぶ”結婚の形が、私たちにはちょうどよかったのです。

距離が生んだ、自分らしい生き方

遠距離恋愛の期間が長かった私たちにとって、「会えない時間」に育まれた信頼関係は大きな財産です。

離れていても気持ちをつなぐ方法を模索し続けた経験が、「別居婚でもやっていける」という自信につながりました。

むしろ、距離があるからこそ、それぞれが自立し、自分らしく過ごすことができる。そして、会えたときには思いきり一緒の時間を楽しめる。

そんな暮らし方が、私たちにはとても心地よかったのです。

もし今、遠距離恋愛をしていて結婚に迷っている方がいたら──。

👉 遠距離恋愛から結婚するなら別居婚はアリ?リアルな選択肢としての可能性 も参考になるかもしれません。

別居婚にしてよかったこと

別居婚で得られる3つの良いこと:Peace of mind・Appreciation grows・Be yourself を伝えるイラスト画像

最初は不安もありました。「本当にこの形でうまくいくのだろうか」と思う日もありました。

でも実際に別居婚を始めてみると、意外にも心地よく、お互いにとってプラスになることがたくさんあったのです。

ここでは、私たちが別居婚というスタイルを選んで感じた「よかったこと」をいくつかご紹介します。

心の余白ができた

一緒に暮らしていたら些細なことでぶつかっていたかもしれない——そう思う瞬間が何度もありました。

物理的な距離があるからこそ、お互いの生活に干渉しすぎず、ちょうどいい距離感を保つことができます。

その結果、ひとりの時間も大切にできて、心に余白を持てるようになりました。

相手の大切さに気づける

毎日顔を合わせるわけではないからこそ、会えたときの喜びが大きい。

「いつも一緒にいることが当たり前」ではないからこそ、相手の存在がどれだけありがたいものなのか、しみじみと実感できるのです。

私たちは、たまにしか会えないからこそ、会う時間をより丁寧に過ごすようになりました。

自分らしくいられる時間を確保できる

別居婚は、個々のライフスタイルを尊重するうえでとても有効でした。

家事の分担や生活リズムでストレスを感じることも少なく、自分にとって快適な空間や時間を持てるのは大きなメリットです。

それが結果的に、パートナーとの関係にも余裕と優しさをもたらしてくれていると感じます。

別居婚を選んでも“私たちらしく”いられるなら正解

正直に言うと、もし「別居婚」というスタイルを知らなかったら、私たちは結婚できていなかったかもしれません。

遠距離恋愛を続けたなかで、結婚という言葉を意識しながらも、物理的な距離や生活の不一致に悩み、「このまま付き合い続けるのか、それとも別れるのか」と考えたこともありました。

でも、“同居しない結婚”という選択肢に出会えたことで、私たちはようやく一歩を踏み出すことができました。

今では子どもにも恵まれ、それぞれの暮らしを尊重しながら、家族としての絆も大切にできている──そんな今がとても幸せです。

だから私は、このブログで「別居婚」というスタイルの存在をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。

もし昔の私のように、「一緒に住めないから結婚は無理かも」と思っている方がいたら、少しでもヒントになればうれしいです。

別居婚を選んだ理由は、“私たちらしい”結婚を叶えるためだった

  • 「結婚=同居」という考えに違和感があり、私たちにとって自然だったのが別居婚だった
  • キャリアや暮らし方を尊重し合いながら、支え合える関係を築きたかった
  • 10年の遠距離恋愛を経て、別居婚という選択肢があったからこそ結婚に踏み切れた
  • 今では子どもにも恵まれ、自分らしく家族を育んでいける喜びがある

結婚のかたちは、ひとつじゃなくていい。夫婦ごとに違っていい。

「自分たちらしい結婚ってなんだろう?」と迷っている人にとって、別居婚という選択肢がその答えになるかもしれません。

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